親愛なる天本さんへ




HIDEYO AMAMOTO
(1926〜2003)
平成15年3月23日 7時38分永眠


天国での生活はいかがですか?
あなたが好きなスペインが良く見えますか?

私があなたと初めて会ったのはもう25年も前になりますね。

その時リハーサルもせずにも簡単な打ち合わせだけで、
いきなりロルカの詩の伴奏をさせ頂き
なんとか形になったかなと思ってほっとしている私に
「君は主催者からいくらギャラを貰ったんだ?」と聞き
私が正直に答えると、安すぎると怒り
自分のギャラからその倍の額をくれ
「君ほどの腕があるんだったら安売りせずに
もっと自信をもって頑張りなさい」
といってくれましたね。

その言葉が地方で細々とフラメンコギターを続けていた私に
どれだけ励みになったかはかり知れません。

その私があなたの告別式でギターを弾き
私の仲間の歌と踊りでお見送りをすることになろうとは
夢にも思いませんでした。

いままでもう何十回もロルカの公演を一緒にやったことでしょう?

九州一周の公演ははずっと私の車で回り楽しかったですね。

またあの時の共有した時間を持ちたいと思っていましたが、
もう叶わぬことになりました。

今度は私があなたの遺灰を
遺言どおりグワダル・キビール川に流し
あなたの灰がアンダルシアの大地に
しみわたるようにいたします。

その時にスペインでお会いしましょう。

そしてあなたの一番すきだった
ロンダの町を案内してください・・・・・・。

ではそのときまで
ゆっくり休んでください。

天本さんは当教室に
よく遊びにみえてました

特に子供の踊りがすきで
目を細めていました

アディオス
ペドロ Amamoto!

マリア様に会えますように…


北御門義幸
(03/03/26)

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天本英世記念館をつくる会
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